ブラックボックステストとホワイトボックステストの違いを3分で理解する

ブラックボックステストとは

ブラックボックステストは、テスト対象のシステムのソースコードにテスターがアクセスできないソフトウェアテストタイプです。これは通常、品質保証チームによって実行され、プログラミングなどの高度な技術的スキルは必ずしも必要ではありません。

ブラックボックステストは、要件仕様で定義されているような、入力と出力に基づいてテストケースが作成されます。

ブラックボックステストは、あらゆるレベルのテストで使用できます。ただし、ユニットテストなどはホワイトボックステストに任せ、これは、システムテストや受け入れテストにはブラックボックス手法の方が一般的です。

ブラックボックス手法は、機能テストだけでなく、非機能テスト (パフォーマンステスト、ユーザビリティ、アクセシビリティなど) にも使用できます。

ホワイトボックステストは、内部動作に焦点を当てたテスト方法です。

ホワイトボックステストは、単体テストや統合テストなどに最適です。

これにより、開発プロセスの早い段階でエラーや欠陥を特定できます。特に CI/CD 環境で作業する場合は、デプロイのたびにこれらのテストを実行するとより効率的にテストが行えます。

ホワイトボックステストは機能のテストに使用できますが、システムの脆弱性を発見するためにも使用できます。これは、ブラックボックステスト手法では実現が難しいものです。

表でまとめると以下のような感じになります。

ブラックボックステスト	ホワイトボックステスト
内部の仕組みについての理解は必要ない	システムのコードに十分な理解に基づいている
ほとんどの場合QAチームによって実行される	開発者が実行する
システムのふるまいに着目する	ソスフォウェアのロジックや実装に着目する
以下のようなテスト技法を使う・境界値分析・同値分析・デシジョンテーブル・	以下のようなテスト技法を使う・ステートメントカバレッジ・ブランチカバレッジ・条件カバレッジ
シナリオは手動または自動テストで実行できます	通常自動テストで実行できます
ハイレベルテストに適してます	ローレベルテストに適している
エンドユーザーの視点でテストする	技術的な視点でテストする