TPI NEXTとはテストプロセス改善モデルの一つです。オランダのSogeti社が提案したモデルになります。
ソフトウェアテスト標準用語集では以下のように定義されています。
テストプロセスを改善するための、継続するビジネス駆動のフレームワーク。
効果的で効率的なテストプロセスの主要な要素を定義する。
ちなみに、テストプロセス改善モデルで他に有名なとこでは、STEP、TMMi、CTPなどがあります。(各詳細はここでは割愛)
TPI Next モデルは 16 のキーエリアを定義し、各キーエリアは、テスト戦略、メトリクス、テストツール、テスト環境
などテストプロセスの特定の側面をカバーする項目で構成されています。
16 のキーエリアって何?って感じですが、具体的にはコレです
【利害関係者との関係】
K01:利害関係者のコミットメント
K02:関与の度合い
K03:テスト戦略
K04:テスト組織
K05:コミュニケーション
K06:報告
【テスト管理】
K07:テストプロセス管理
K08:見積もりと計画
K09:メトリクス
K10:欠陥管理
K11:テストウェア管理
【テスト業務の専門性】
K12:手法の実践
K13:テスト担当者のプロ意識
K14:テストケース設計
K15:テストツール
K16:テスト環境
この各キーエリアごとに、
「初期レベル」なのか、「コントロールレベル」なのか、「効率化レベル」なのか、「最適化レベル」なのかを評価し、どんなプロセスを改善するべきか可視化します。
可視化することで、何を改善するべきか、どのように改善するべきかが見えてきます。それをまた評価し、改善を繰り返すことで、テストプロセスを最適化していきましょーというものです。
その評価を作業は簡単です。
Sogeti社が提供しているTPI Maturity Matrix toolというエクセルファイルをダウンロードして、
Checkpointsシートのチェックポイントと呼ばれる質問に答えていくだけです。
ちなみに、評価する為のエクセルファイルは日本語版のファイル、マニュアルが用意されてます。
そのエクセルファイル内の「All Checkpoints」シートで質問に答えていくと「Spider graph」シートにこんな感じで、状況が可視化されます。
その評価を基に、
分析して -> 課題設定して -> 改善案作って -> 導入して -> そしてまた評価しましょう
で、各キーエリアが「最適化レベル」になっていくようにしましょう。
という改善活動のモデルになります。