シナリオテストとは、その名前からもある程度想像つくと思いますが、
テスト対象となるシステムをユーザ使う一連の流れをシナリオにし、そのシナリオに沿ってテストを行う事です。
ただ、これくらいは名前からも想像できますよね???では、具体的にどんな感じで作れば良いのかをここでは解説します。
以前の記事「シナリオテストとユースケーステストの違いを3分で理解する」で記載した通り、ユースケーステストではユースケース図をテストベースにする事が基本ですが、シナリオテストではそんな縛りはなく、色々なものをテストベースにして良いです。
ちなみに、今更ですが「テストベース」とは、テスト分析やテスト設計の基となる情報やドキュメントなどの事です。
ISTQB(JSTQB)の用語集より
テストベース
テスト分析と設計のベースとして使用するあらゆる情報。
ほとんどのシステムは、「A画面で登録したデータがA画面で表示する」みたいな単純なものではなく、
例えば「A画面で登録したデータが、A画面とB画面に表示する、ただし、権限のないユーザには表示しない」などといった複雑に仕様が絡み合ってるものがほとんどです。
この様な、挙動を一連の流れや、複数のユーザに跨ってテストしやすいのがシナリオテストです。
ただし、この様な複雑なパターンを全てシナリオテストで実施しようとすると、膨大なシナリオ数になってしまう為、基本的にはユーザが使用する重要な流れだけをシナリオテストで実施する事がオススメではあります。
はっきり言って、必ずこの様に作らないといけない。という決まりはありません。が、
以下の様な事を明確にして作ると良いのではないでしょうか・・・・
・そのシナリオの目的
・シナリオのステップ
・そのシナリオを操作するユーザ
・期待値
何はともあれ、シナリオテストは実際にそのシステムを使用するユーザの操作に着目して作る事が大事になります。
というわけで、今回はシナリオテストを3分で理解する説明でした。