テスターのスキル評価方法
テスターのスキルを明文化したい場合、どのようにしたら良いか迷ったことはありませんか??
JSTQB Advanced Level シラバス テストマネージャの「7.3 テストチームの力学」の章にそのヒントとなる文章があります。
そのシラバスに書いていることをざっくりまとめると、
大きく2つ
- 技術的な面
- コミュニケーション能力
この2つを軸に評価例が示されています。
技術的な面の評価例
- 要件ドキュメントからテストケースを作れるか?
- 要件やコードなどを見てレビューできるか?
- レビューコメントを明確で分かりやすく、目的に沿った形式で記述できるか?
- 特定のシナリオでさまざまなテスト技法(例えば、デシジョンテーブルしたり)を適用できるか?
- 不具合の影響度、重要度を適切に評価し、正確にレポートできるか?
- 欠陥分類情報の理解度をはっきりと示すことができるか?
- 欠陥の根本原因の理解度をはっきりと示すことができるか?
- ツールを使用して、正常系テストと異常系テストを含む、特定の API をテストすることができるか?
- SQL を使用してデータベース情報を検索および変更し、特定のシナリオをテストすることができるか?
- 複数のテストを実行して、テスト結果を収集するテスト自動化ハーネスを設計する。
- 自動化したテストを実行し、故障のトラブルシューティングをする。
- テスト計画、テスト仕様を作成することができるか?
- テスト結果のアセスメントを含むテストサマリレポートを作成することができるか?
というような感じです。
コミュニケーション能力の評価例
- 都合の悪いことでもちゃんと報告できるか?
- とっつきにくい相手にも、ちゃんと都合の悪いことを報告できるか?
- 同僚をトレーニングできるか?
- 上司にも意見、提案ができるか?
- 同僚にもちゃんと意見が言えるか?
- 同僚の話しにちゃんと耳をかたむけられるか
- 人をほめられるか?
というような感じです。
まとめ
当然、現場によって何が大事かは変わるので、必ずしも上記が全て当てはまるとは思いませんが、
テスターの評価や、採用の際の評価基準例として使ってみてはいかがでしょうか??
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参考文献
JSTQB Advanced Level シラバス日本語版 テストマネージャ