「シナリオテスト」と「ユースケーステスト」、どちらもブラックボックステストのテスト技法で、
現場では、ごっちゃになってそれらの言葉を使っていることも多いのではないでしょうか???
どちらもユーザの行う操作に沿って行うテストで、ISTQBの用語集でも「ユースケーステスト」は以下のように定義されており、
ブラックボックステスト技法の一つ。ユースケースの動作を実行するようにテストケースを設計する。
ISTQB用語集より
Synonyms: シナリオテスト(scenario testing), ユーザシナリオテスト(user scenario testing)
「ユースケーステスト」の解説の中に「シナリオテスト」も含まれているように書かれており、
ほぼ同義として扱われているようです。ま、ぶっちゃけ別にごっちゃになって使っても何も問題ないと思いますが・・・・
とはいえ、では具体的な違いって何なのしょうか?
シナリオテストについてはこちらの記事でも詳しく解説してます
結論から言うと、2つの大きな違いは
「テストベースとするものが違う!!!!」
です。
という事だけです。
ユースケーステストのテストベースとなる「ユースケース」ですが、絶対コレ!という決まった書き方はありません。が、、
「ユースケース フォーマット」でググると、一般的な「ユースケース」の書き方が色々と出てきます。
せっかくなのでフォーマットの一例をご紹介
ユースケース名 | ユースケースのIDや名前を記載 |
目的 | このユースケースを実行する事で達成される目的 |
アクター | ユースケースに関係するユーザーやシステム |
事前条件 | その名の通り、このユースケースを実行する為の事前条件 |
事後条件 | その名の通り、このユースケースを実行した後に満たす条件 |
メインフロー | 簡単に言うと、そのユースケースを達成する手順 |
代替フロー | メインフロー以外での手順で達成できる手順があればそれを記載 |
例外フロー | こんな場合、このユースケースを最後までできなよーって手順を記載 |
備考 | ま、その名の通り、備考 |
上記のような事を、「ユースケース作ってよ!」と言われたらスプレットシートなどにに記載して作ったらいいんじゃないでしょーか???
というわけで、シナリオテストとユースケーステストの違いを3分で理解する説明でしたー